珊瑚の白化はじまる

 沖縄近海では海水温が30℃にほぼ近づいています。リーフ内ではもっとホットな温泉状態ではないかとおもいます。30℃を超えると、珊瑚にとっては熱すぎて、我慢ができなくなり、1週間程度で白化が始まります。今日はちょっとお菓子を離れて沖縄の文化系生には欠かせなかった珊瑚の話です。


 まずは、2016年7月17日と1年前の2015年7月17日の海水温の比較です。大きな違いとしては2016年には30℃線が地図上に現れているのと、日本海側に温度の高い海水が入り始めています。

 2015年の方が若干低く見えるのは、2015年の台風9号の影響で沖縄の南海が27℃前後まで冷やされたためです。

 台風は、人の命も奪うことがあるので嫌われ者ですが、来なければ来ないで生態系を破壊してします。その役割の1つに、海底の冷たい海水と海面の温かい海水を混ぜて冷やしてくれるという自然現象があります。

 まだ今年は、台風が1つしか発生していない上に、海水温に関して言えば、あまりかき混ぜて下げることが出来ませんでしたので、現状のような海水温になっています。

 しかし、もう一つのデータを観ると、あれれ?と思います。


 こちらは平年差の海水温です。毎年蓄積してきた海水温の平均とどれくらい差があるのか?という地図です。平年差としては、あまりかわりません。不思議です。

 しかし、珊瑚にとっては29℃と30℃は大きな境目となるので、やはり30℃線が見えてるのは、生態系にとっては良くありません。

 珊瑚は海水温が30℃を超えると、体内の褐虫藻が少なくなったり、色素を失ったりして白い骨格が透けて見えるようになるそうです。そして、その状態が1週間以上続くと、褐虫藻もが逃げ出すか、死ぬに珊瑚の成長が止まります。なお、冷えると戻ってくることもあるようです。

 珊瑚って、動けなさそうですが体内の褐虫藻はときどき動いているようですし、産卵し生まれるプラヌラ幼生は1週間も泳ぎ続けれるそうです。美ら海水族館のスタッフに1週間でどれぐらい泳げるのか聞いてみたら、相当な距離というお返事でした。

 その広範囲な移動距離で、珊瑚は珊瑚なりに種が保存出来る場所を探しているのだと思います。

 今年は、グレートバリアリーフもかなり白化進んでいるということで、珊瑚にとっては移住の年なのかもしれません。

 それをプラスと取るのか、マイナスと取るのかは難しい問題だなぁ悩みながら、眠りにつこうとおもいます。


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コメント

  1. よしや より:

    サンゴかぁ~
    大事にしていきたいですよね!
    最近はサンゴを食用に加工している会社も沖縄にありますが、あまりにもそれがブームになってしまったらサンゴの乱獲とか起きちゃいそうで怖いです・・
    沖縄の青い海を支えているサンゴはいつまでもそっとしておいてあげてほしいなぁ~って感じますw

  2. よしやさん、いつもコメントありがとうございます。
    御返事遅くなって申し訳ないです。
    珊瑚の食用加工があるのですか?知りませんでした。養殖技術も出来てきてるので、食べるなら養殖物にしていただきたいですね。
    珊瑚の乱獲はすでに行われていて、小笠原の宝石珊瑚はほぼ壊滅で大騒ぎになりました。これと同じことが沖縄でも起きているそうです。
    今年は海水温が高くなりすぎて、珊瑚にとって沖縄は住みにくい場所になるかもしれません。でも、それはきっと、おいらがイオン名護店に涼みに行くようなものだと思います。
    自然の回復力を信じてあげましょう〜〜

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