史上初、企画展「首里・那覇のお菓子たち」8月3日から

首里・那覇のお菓子たちのプレート

皆さんは、普段どれくらい琉球菓子を食べますか?

安次富順子先生の研究により琉球王朝時代には160種ぐらいの琉球菓子があったことがわかっていますが、現在、スーパーなどの量販店に並ぶ琉球菓子はちんすこう、クンペン(光餅)、サーターアンダギー、ポーポー、ちんびんなど10種前後ぐらいになっています。

そんな状況の中、2018年8月3日から那覇市歴史博物館で「首里・那覇のお菓子たち」という企画展が開催されますよ。

え!!と思うかもしれませんが、戦後73年、復帰後46年にしてはじめて、琉球菓子の展示会が開催されます!!

食の絶滅危惧種となってしまっている琉球菓子にふれるよい機会になると思います。

琉球菓子は、明王朝、清王朝、薩摩藩からの来訪者へのおもてなしに、また、琉球王朝内ので祝辞や法事、お供え物(世界遺産としての重要なパーツ)として用いられていました。

しかし、琉球王朝内で作られるお菓子は、接待や儀礼のためのもので、庶民の口に入りに入ることはなかったようです。

庶民が食べるようになったは琉球処分後で、王朝という仕事場を失った包丁人が首里・那覇で活躍を始めてからのことになります。

今回の企画展は写真パネルが主になるようですが、ちんすこうも、現代のものだけでなく、王朝時代の美型抜きちんすこうも展示されるようです。

ニライカナイ信仰という「世界で唯一の文化」に、明王朝、清王朝から伝わったお菓子技術が日本の落雁など和菓子の技術と出会うことで、唐七和三という独特の琉球菓子が形成されていきました。

美型抜きは落雁などで使う木型などの3D型を使った型抜きですが、アイシング用の金型(セルクル)で型抜きするようにも、圧倒的に難しいものです。

脂が多すぎると型から抜けないし、ぎりぎり抜けても焼いているときに型崩れを起こし、脂が少ないと型抜きの際にボロボロと崩れ、焼いても固く仕上がりるという非常に難易度の高い作り方が求められます。

あえてこの難しい唐七和三の世界を選んだ琉球菓子の世界をより知りたいので、何度か足を運ぼうとおもいます。

9月1日には安次富先生による「王国時代の琉球菓子」という、琉球菓子を再現するにあたってのエピソードの講演があります。

また、9月9日には1935年創業南島製菓の代表取締役村吉政人氏による講演があります。こちらも楽しみでたまりません。

みなさんもぜひ足を運んでみてください。

  • 場所: 那覇市歴史博物館 ( パレットくもじ4F )
  • 期間: 2018/8/3 ~ 2018/9/24
  • 時間: 10:00ー19:00
  • 休館日:木曜
  • 観覧料:350円

首里・那覇のお菓子たち
首里・那覇のお菓子たちのチラシ


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コメント

  1. こんにちは、てぃーだニュース編集部です。
    いつも素敵な記事を書いていただきありがとうございます!
    この度、こちらの記事をてぃーだニュースに取り上げさせて頂きましたのでご報告です。掲載は、本日11:00を予定しております。
    色んなお菓子が那覇市で生まれているんですね!沖縄に住んでいる人間として琉球時代のお菓子がどんなものだったのか気になります。ぜひ、見てみたいと思います♪
    引き続きてぃーだブログをよろしくお願いいたします!

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