ゆうな製菓北山工房で製造しているちんすこうを少しずつ紹介していきます。
本日ご紹介するのは、黒みつきなこ味ちんすこう。ちんすこう業界初のはず〜〜〜〜〜\(^o^)/ じゃなかったらごめんなさい。
チリンの鈴の黒蜜きなこチュロスを食べて、一念発起し3週間かけて完成に至りました。今記事は一念発起した理由を書きたいと思います。
ゆうな製菓では、第3世代ちんすこうと銘打って、第1世代である木型を使ったような複雑な網様を上面に、第2世代のように量産を意識した生産、という相容れなかった2つの要素を最新の技術で挑戦し、かつ、近年注目を浴びる糖質を積極的に使ってちんすこう製造しています。
見た目も楽しく、素材の味もしっかり出すという欲張りなちんすこうですが、コンセプトが「琉球国王、北山王に献上できる菓子造り」なので、今は、そこを進むしか無いのかなと思ってます。
話を黒みつきな粉味ちんすこうに戻しますね。
一念発起をした理由は、水分にあります。
ちんすこうは水分を使いません。小麦と水分を混ぜるとグルテンが発生するのですが、グルテンを極力使いたくないお菓子です。
黒糖よりも圧倒的に水分が多い黒みつ。普通にやるとグルテンが発生していしまい、ちんすこうではなくなります。
その課題をクリアーするためにアイデアを出し、試行錯誤を繰り返し、製造工程は工夫のかたまりとなりましたが、完成に至りました。
食べた瞬間、きなこの味が口全体に広がり、黒みつの味が追いかけてきます。試食いただいた、SUPマムも大喜びでした。
その黒みつですが、ゆうな製菓北山工房と同じ沖縄県今帰仁村謝名にある(資)共栄社様の「黒みつ」を使用しております。
同社の黒みつに、「黒蜜 濃厚タイプ」という商品があるのですが、そちらを使わずに「黒みつ」を使用しております。
「黒蜜 濃厚タイプ」は水あめを使って濃厚にしているということでしたので、味の調整に手こずるような気がして避けました。
それは濃厚タイプよりも水分が多い商品を選択したということでもあり、苦労を選んだということでもあります。
動画を見ていただくとわかりやすいですが、結構さらさらな黒みつです。
あの手、この手を使って、ちんすこうになじませ、うまく出来た時は、本当に嬉しかったです。さしすせそとはよく言ったものです。
余談ではありますが、ゆうな製菓北山工房のちんすこう生地の作り方は、ベース生地にフレーバーを加えて◯◯味というものではなく、それぞれに糖類、油脂の量が調整されています。仕込みに時間をかけてこそ、「琉球国王、北山王に献上できる菓子造り」に近づけるのでは無いかと思います。
まだまだ、語りたい工夫がたくさんありますが、今日はここまで。
古きを訪ね新しきを見つけたちんすこう。ゆうな製菓の第3世代ちんすこうの応援をよろしくお願いいたします。