1. 概要
当工房の緊急事態宣言解除への考察メモです。
学術的に「こうなる」という話ではありませんので予めご了承ください。
緊急事態宣言解除の要件は「緊急事態宣言の判断指標」がステージ3以下になる事と言われており、新型コロナウイルス感染症対策分科会はステージ2以下が望ましいと言っている状況です。
分科会は「いわゆるインド株」が混ざりだしている現状を考え、「いわゆるイギリス株」を1度落ち着かせるべきだと考えているように思います。
現在の行政の方針は観光経済優先ですので、ステージ3以下で解除することとなると思います。
2. 最低条件の模索
緊急事態宣言の判断指標と現在地は沖縄県庁のHPにある、 警戒レベル指標の策定について で公開されています。
下記は、「解除基準となるステージ3」と「現在地」を要約した表です。
判断指標 | 第3段階 | 5/28 正午 | 解除要件 |
---|---|---|---|
療養者数 | 55人以上 | 2364人 | 2035人減 |
病床占有率 | 45%以上 | 94.5% | 24.5%減 |
重症者用病床占有率 | 30%以上 | 51.7% | クリア |
新規感染者数 | 38人以上 | 1602人 | 1391人減 |
感染経路不明割合 | 50%以上 | 62.0% | クリア |
新規PCR検査の陽性率 | 3%以上 | 10.4% | 3.4%減 |
入院1週間以内の重症化率 | 15%以上 | 0.6% | クリア |
現状ステージ4に足を突っ込んでいる項目は4つ
療養者数: 2035人減が必要
病床占有率: 24.5%減が必要
新規感染者数: 1391人減が必要
新規PCR検査の陽性率: 3.4%減が必要
「新規PCR検査の陽性率」に関しては、PCR検査数を増やすことで数値的には減らすことが可能です。
先程発表されましたが、 「学校PCR支援チーム」設置 で10代のPCR検査を増やすようなので、数値的には下がってくることが望めます。
また、判断指標には新規感染者数が減れば、療養者数が減り、病床占有率が減るというシーケンスが存在しますので、新規感染者数を減らすことが必須です。
解除の判断は期限の1週間前ぐらいの6月14日が想定されます。
このことから、6月14日の直近1週間の新規感染者数が「211人以下」になることが最低条件となります。
3. Google AI さんの COVID-19 予想は?
最近、予想を外してばかりの Google AI さんですが、6月14日直近1週間の陽性者数をみときましょう。
6月6日から6月14日に予測される新規感染者数は1530人。
ステージ3の判断指標である、211人以下には程遠いですね。
1週間で 211人ということは 1日あたり30人まで下げないといけないです。
現状からだと、実行再生算数0.3を2週連続で叩き出せればクリアーできる可能性が出てきますが、ワクチンの一斉接種でもしない限り無理っぽい数値です。
ということで、6月20日解除はほぼ無理そうな予想ですので延長前提でプランを立てて行こうと思います。